院試勉強法,専門問題について

 鴨川を横目に大学に自転車で通っているのですが,子どもたちが水遊びをしていてとても楽しそうです。私は,田舎出身なので,友だちと遊びに行くところは,山と川ぐらいだったので,なつかしいなあと思います。野鳥探索もしました。「オオルリ」というきれいな青い鳥が地元の山にいるのですが,双眼鏡で見つけたときは,その美しさに心を撃ち抜かれましたね。当時は,大学に行ったり,まして,大学院に行ったりするなんて思ってもみなかったです。水切りのプロを目指していました。

 今回は,院試の勉強法について,書こうと思います。ツイッターなどで,大学院受験生の方の勉強つぶやきを見ていると,よく勉強をしていてすごいなあと思います。私が何かを書く必要なんかないし,むしろ私がいろいろ教えてもらった方が良いかもしれません。私も冬に,博士課程入試を受けなくてはいけないので。もし,気分転換や参考程度に読んでいただけたら良いです。私が重要だと思うのは,どんなことが聞かれようとも自分の回答のテンプレを作っておくことです。合格基準としては,先輩と話している際には,だいたい7割できればいいかもしれないし,競合相手がいないなら,6割でも受かるかもしれないって感じかなと思います。しかし,受験者が多ければ,合格点順になるでしょう。

 

【院試の勉強法】

①専門,②英語,③面接,について書きます。①専門は,語彙説明,内容要約,研究計画,統計についての勉強法を紹介します。まず,一番初めにやることは,過去問研究でしょう。志望大学の過去問を見て,どのような問題がでるのかを把握しましょう。

 語彙説明は,3~5つの「専門用語を説明せよ」というものがほとんどではないでしょうか。そこで気になるのが,どこまで詳しく書けばよいかと文字数です。一番正しいのは,回答用紙を手に入れて,そこから逆算するです。しかし,それはなかなかできないですよね。私が実際に受けた感覚だと,B5ノートの半分がMAXくらいかなと思っています。書く内容も自分なりのテンプレを作っておくと良いでしょう。特に,私は発達が専門なので,①定義,②わかっていること (いつ,どのように発達するかなど),(③他の概念との関係),などを書くようにしていました。必要なことが書いてあれば,別にたくさん書く必要なないです。

 さて,どんな語彙が出てくるのでしょうか。過去問のワードをすべて説明できるようになるのは,当たり前ですが,次に何がでるかを予測しないといけませんね。私は,本番の語彙説明では5/6,予想が当たった (事前に答えを準備していた) ので,しっかりと答えることができました。まず,入門書レベルの語彙は必須でしょう。索引に出てくる語彙は,ノートにまとめるか,コピーをとって何回も確認するようにしましょう。私は,大学生の時から,勉強になりそうな本を読んだときは,索引のワードをメモして覚えるようにしていました。完璧な説明ができるようになるには,なんとなくわかる段階が間に必要だと思います。次に,受験するコースや講座の先生の本の目次や索引からキーワードを確認しましょう。次に,最近出された論文のキーワードを確認しましょう。私は,該当の先生方の最新論文5報ずつまで確認しました。

 私は,昔からノートにまとめることができないので,ノートはあまり書いていません。入門書や辞典,論文の定義などをコピペして,覚えれば大丈夫でしょう。入試が近づいてきたら,予想問題を作成して,自分で問いて,自分で採点をしていました。過去問から,だいたいそれが何点くらいかを推定して,そこから部分点を推定しました。5点だったら,2点は①定義,2点は②わかっていること,1点は③他の概念との関係,などです。時間を測って,一問だいたい,10~15分で書いてみて,その後採点して,調べながら完璧な答えを作る。その作った答え集をノートとして直前は読み込みました。

 内容要約も自分のテンプレを作りましょう。まあ,シンプルに,①やったこと,②目的と仮説,③方法,④結果,⑤考察,という論文のアブストのフォーマットにあてはめながら,論文を読んでまとめればよいです。ちなみに,大体の論文は,考察の最後にも,サマリーとして要約を書いているので,そこも参考に勉強しましょう。普段の勉強の時から意識して,まとめるようにしておくと良いです。

 研究計画もテンプレです。研究法ごとに,自分なりの研究を考えておきましょう。調査法や観察法,実験法ごとに参考になりそうな論文を見つけておいて,それらをちゃんと理解しておく。本番では,与えられたテーマの変数を入れ替えればオーケーです。私は,「道徳性の発達に関する研究計画を書きなさい」に対して,自分が知っていた嘘の研究を利用しました。シンプルに,従属変数については,嘘の善悪の判断を道徳的行動の評価と言い換えればいいし,独立変数には,意図や結果などを操作すれば良いです。似た研究を知っている場合は,もっと答えやすくなりますよね。私は,指導教員に大学院進学を相談した際に,「テーマを言われてら一瞬で研究計画を考えられないとだめ」と最初に言われました。これは修業が必要ですが,一度こつがつかめると,簡単に思いつくことができます。

 統計は,過去問を見て,どういう対策をするかを考えましょう。基礎的な計算はできるようにしておきましょう。分散や標準偏差,標準化,相関係数有意水準の表の見方,等,統計用語の説明とどういう場面で使うのかを説明できるようにしておきましょう。t検定,分散分析,χ二乗分析,重回帰分析,相関,因子分析などは,よく使うので,最低限調べておいた方が良いかもしれません。 

 ②英語と③面接は,次の機会に書きます。

 

 心と体に気をつけて,無理はしないようにしつつ,悔いの残らないようにがんばってください。それが一番難しいのですが。大学院生活は院試の忙しさが続くので,慣れておきましょう!もちろん,プレッシャーからは解放されるから,比較的楽しんで (?) 研究を続けられますよ。まずは,夏・秋入試がんばりましょう!応援しています。

 

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