フランス留学③11月

本日は、休日であると聞いたので、ブログを更新します。これから、実験コード書き書きな日々になるので、事前息抜きとして、フランス留学レポートを書きます。今回は、2016年の11月の頭に書いたものを基にしています (ほぼそのまま)。わからない情報は、そのうちに解決していきますので、こちらの記事でもわからないままにしておきます。

 

フランスに来てから約2カ月が経過して、大学生活やフランスでの生活にも少しですが,慣れたような気がしていました。①学校生活について,②学校外の活動について,順に書いていきます。気候もだんだんと寒くなってきて,曇りや雨の日が多くなってきました。10月30日でサマータイムが終わったので,日本との時差は8時間になりました。

 

まず,学校生活についてです。9月から授業が始まりましたが,10月に中間試験があった授業が多かったです。フランス語の授業は,クラスによって試験内容や試験日はバラバラのようでした。フランス文化の授業は,マーク式のテストがありました。私が履修している他の科目は,全て筆記式のテストでした。授業によっては,留学生向けに特別にテストを作ってくれる先生もいました。口頭で答えるようなものや、辞書の持ち込みOKなどがありました。これからの授業の進み方はわかりませんが,一応シラバス上では,11月で授業は終わるようでした。ただ,その後にテスト期間が別に設定されていて,これからの流れがよくわからない状態でした。

 

フランスでの授業スタイルは,ホワイトボードに板書することよりも先生が口頭で授業を進めていくことがほとんどでした。パワーポイントも使わない授業も多かったです。そのため,授業を聞きながらノートを書き,内容を理解しなければなりませんでした。当時まだ,フランス語で授業を理解することが難しく,聞こえた単語をノートに書くのが精一杯でした。そのため,ボイスレコーダーで授業を録音し,家で聞きながら復習をしていました。留学には,ボイスレコーダーは必須だと思います。テストや補講についても口頭で言われるので,注意が必要でした。

 

留学生は,履修登録をしても名簿に載っていないことがあり,直接名前を先生に伝えることが多かったです。当時,授業を理解できるようにする方法を模索中していました。私の場合,専門分野の違う哲学の授業を受けているので,専門用語を理解することも難しさの一つでした。99ユーロで,ワードなどが使えるタブレットを買いました。スマートフォンタブレットは,予測変換機能が優れているので,発音を聞いて入力すると,正しいつづりで表示してくれるので便利です。参考文献も,近くに古本屋を見つけたので,なるべく買って読もうとしました。

 

次に,学校外の活動についてです。まず,毎週土曜日の午前中に,“リヨン補習授業校”で,小1準備クラスの授業のアシスタントをしていました。リヨン補習授業校とは,両親が日本人や,片親が日本人である子どもたちに日本語の授業をする学校で,文部科学省の認定を受けています。小1準備クラスとは,主に6歳前後の子どもを対象にしたクラスで,日本の小学1年生の教科書を使っていました。当時は,自分の名前や“あ,い,う,え,お”を書く練習をしました。フランスでは,9月はじまりで、6歳から小学校に通うため,日本と1年のずれがあります。そのため,日本の小学1年生の準備期間として,小1準備クラスがあります。生徒たちは,日本の子どもたちと同じように元気でした。私の専門は発達心理学なので,この時期の子どもに関われることはとても勉強になるので,楽しく活動していました。リヨン第3大学の日本語の先生が,授業内でアシスタントを募集しており,その授業を受けていた日本人留学生の紹介で,参加することを決めました。毎回,交通費として,切符2枚もらえます。さらに小さい年齢のクラスもあり,多くの日本人留学生がアシスタントをしていました。<- この経験が発達で院進するきっかけの一つです。

 

ボランティアの他にも,余暇の時間をフランス人の友だちと過ごすことが多いです。毎週なんらかのパーティーがあります。メンバーは毎回だいたい決まっていました。“レッドハウス”と“ボストン”という,学生がよく集まるバーがあり,フェイスブックなどで連絡が回ります。フランス人にとって,パーティーやバーに集まることは,友だちとのコミュニケーションのための大切な時間なのだと思います。楽しく友だちとフランス語会話の練習ができました。日本のバーは,おしゃれで大人なイメージがありますが,フランスでは,楽しく話したり,踊ったりする場所のようです。また,“コトポ”という,国際交流バーがあり,第1,第3水曜日が日本人との交流日になっていました。そのため,リヨンで生活している日本人や日本が好きなフランス人や日本語を勉強している学生が集まります。普段は,日本語学科の友だちと一緒にいるので,日本語学科以外の新しい友だちを作るのにとても良い場所です。ただし,当時は,人が多すぎて,店内に入りきらないことがよくありました。水曜日は,“コトポ”→“ボストン”という流れが,学生たちの主流になっていました。

 

他にも,フランス人の友だちの家で過ごすことも多かったです。フランス人は,家でパーティーすることも好きなようです。フランス料理や故郷の料理を作ってくれました。哲学の授業で仲良くなったフランス人学生は,日本の映画と漫画が好きで,一緒に映画鑑賞をしました。彼は,黒澤作品が好きで,DVDを持っていました。遊びに行った家すべてに,テレビゲームがありました。ファミコンを持っている人もいて,びっくりしました。ポケモンがとても人気なようでした。今回はこのぐらいにして,写真を多めにしたいと思います。

 

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夕日とローヌ川

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パスタとトマトソース

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リヨン第2大学の校舎

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ケバブの皿バージョン

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哲学の本

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駅の近くの大きなスーパー

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大学のイルミネーション

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学生寮

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ブション(レストラン)

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リヨン第3大学校舎内

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壁に描かれた絵

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バゲットとクロワッサン

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サンテグジュペリと王子さま