私は、子どもの時から、思っていることや考えていることを基本的に他者に話さず、事実だけ伝えて、内言で自問自答していることが多いのですが (だから主観や意識に興味があります)、特定の他者に向かわず、返答も気にしなくてもいい、もしかしたら誰かのためになるかも、なブログはいいなと思っています。
4月や今週のできごとについて、振り返ります。4月から、D1 (博士課程1年) になり、決意が1つありました。今年は、研究以外で働きながら生活することです。残念ながら、学振DC1と呼ばれる、研究費と生活費をもらいながら、研究に専念することができる特別研究員には選ばれませんでした。私的には、「おまえは博士課程で、研究に全振りしても、大した成果は期待できない。研究したいんだったら、どうにかして自力でやれ」というメッセージであると受け取りました (私にとってはです)。確かに、修士課程の2年間、研究に専念すると決めて、親にお願いをして、バイトはせず奨学金と仕送りで生活をしましたが、学振はとれず、研究も中途半端で、これといった成果は残せませんでした。奨学金も学部と修士で、6年間借りているので、これ以上は返すのがしんどいのと、親からの投資もこれ以上は役目を超えています。私なんかよりも、妹夫婦と赤ちゃんや老後のためにお金を使った方が絶対いいと思います。修士の時から決めていましたが、学費や生活に関しては、自分でどうにかしなくてはいけません。研究費は、研究室やボスの研究費から出してもらえるようになりました。
今のところ、①高校の非常勤講師、②大学院受験予備校講師、③通信制大学の非常勤講師、④リサーチ・アシスタント、⑤高校TA、を前期は行っており、前期の学費と生活費は、どうにかなりそうです。そして、前期の給与から、独立生計可能であることを大学に証明して、後期の学費の免除申請を行います。研究の時間が減ってしまうのですが、現実的には、忙しい中でも研究を続けることが、この世界で生きていくために必要です。これで潰れてしまうなら、私は研究者になるという生き方を諦めます。自分を試す意味で、楽しみな1年になりそうです。
そんな中で、仕事をしながら研究をすることになれるための1週間でした。正直、日中働いてから、夜に研究室に戻って作業をするのは、エネルギー切れするなと思いました。このような生活をしている人は、すごいなと思います。研究以外の業務をしている研究者や、子育てをしながら研究している方は、本当にすごいです。
さて、研究活動に関しては、修士論文としてやった研究1と、その後やった研究2、研究計画3で構成されるレジレポを書いています。私のつたない文章と論理で指導教員や共同研究者を困らせることばかりですが、気長に添削とアドバイスをもらっています。申し訳ないなと思うなら、よりよいものを書けよと思いながら修正をしています。今日中には、修正をします。この研究は、2週ごとにMTGをしていて、時間はかかっていますが、着実に進んでいます。5月中には、投稿したいところです (いつも同じことを言いいながら、期日が延びてきた。。。)。
その他には、年度が更新されたので、倫理申請書を修正してやりとりをしていました。査読者からのコメントに回答しているところです。対面実験は、今後難しいと思うので、オンライン実験として、どうにかうまくできないかと考えながら、実験の追加を考えています。成人の実験を再開している話をなどを聞くと、子どもの研究だけ置いていかれてしまうんじゃないかという焦りも少しあります。
研究助成・計画書に関しては、3つ申請を書いて出しました。「同志社大学赤ちゃん研究センター一般共同研究」、「若手海外挑戦プログラム」、「academist」です。それぞれで、違う研究計画を書かないといけないのは当たり前ですが、これに加えて、「学振DC2」も新しいことで書いています。研究のアイデアがたくさんあるのはいいことなのですが、論文は書きかけだし、実験は止まっているし、研究計画書だけ増えていくし、コロナで対面は当面難しいだろうし、などを考えていると、現実を生きていない感じがします。私は、子どもの意識と行動、脳の関係を研究したくて、大学院に入りましたが、実験室で接触が必要な脳の研究は、今後できるようになるのだろうか?と思いながら、研究計画を考えているので、少し気分は落ちています。もちろん、この状況を打破する方法を考えています。
他には、後輩が開いている脳の勉強会で、後部帯状皮質と頭頂葉の内容を発表したり、ジャーナルクラブで、大人の意識研究の論文を紹介したり、Rの勉強会でtidyverseのテクニックを共有したり、SRCDという発達分野の国際会議で子どもの欺き研究を発表したりしていました。あとは、オンライン実験をPsychoPyというソフトで作っていました。
いろいろやりすぎているのも、研究が進まない理由だと思いますし、そう言われてきました。でも、いろいろやっていた方が、人生はおもしろそうだとも思います。早く論文を書かなくては!さっき、学会での話題提供のお話をいただいたので、ちょっと気分が上がりました。今週はこんな感じです。腐らずに頑張りましょう!
学振
若手海外挑戦プログラム
同志社大学赤ちゃん研究センター共同研究
academist
Nature Human Behavior の レジレポのガイドライン
脳の勉強会で使っている本
『前頭葉のしくみ: からだ・心・社会をつなぐネットワーク (ブレインサイエンス・レクチャー)』
https://www.amazon.co.jp/dp/4320057988/ref=cm_sw_r_tw_dp_0YE4W1CCB4TB0GDJH275
ジャーナルクラブで紹介した論文
Jimenez, M., Poch, C., Villalba-García, C., Sabater, L., Hinojosa, J. A., Montoro, P. R., & Koivisto, M. (2021). The level of processing modulates visual awareness: Evidence from behavioral and electrophysiological measures. Journal of Cognitive Neuroscience, 1–16.
国際学会で発表した研究
Watanabe, R. (2020, September 13). Seven- and eight-year-old children’s deception in the conflict situation. https://doi.org/10.31234/osf.io/85b36