8/9-14の日誌、大学院受験予備校、academistクラウドファンディング、子どもの変化盲と不注意盲、意識研究会、クオリアゆるキャラ募集、大学非常勤レポート採点、論文読んでカジュアルトーク

8月の2週目の活動報告です。8/9-14を振り返ります。大学院受験予備校と大学非常勤の仕事に追われていた一週間でした。しかしうれしいこともありました。

 

8/9 (月)

午前とお昼は、論文修正をしていました。夕方には予備校の授業がありました。土・日・月で連続で授業をしているので、午後から予習の時間に使いました。2時間で、「教育認知心理学の展望」を教科書として、2~3章ずつを解説しています。私も大学院受験のために、学部生時代に読んだので、復習として良いですが、準備はやはり時間がかかりますね。

 

質問箱に、大学院入試で何割できたかという質問が来ました。私自身としては、修士と博士ともに、8.5~9割くらいはできたのではないかと思っていますが、成績開示してないのでわかりません。8割以上を目標に、最低7割は必要だと思います。もし、競合がいなければ、6割でも受かるかもしれません。大学院や研究科によって、採点のプロセスが違うので、そういった点も大学院生に聞いてみると良いと思います。立場上、先生は言えないことだと思いますので。京大文修士は、1次試験で一律に、英語と専門科目で足切りをして (6割?)、2次でも専門と英語と面接があります。教育は、1次で英語と専門、2次で面接です。英語で落ちることもよくあるので、準備をしましょう。

 

8/10 (火)

予備校講師の仕事で、面接対策を1件、教育認知授業を1件行いました。高校の仕事を辞めた分、お金がないのと、今月末に、京大の院試があって、ほぼ毎日授業をしています。自分の研究に専念できないのは、ストレスですが、生徒さんの未来につながると思ってがんばっています。面接に関して、一つ気になったのが、一般化できるのですが、卒論のテーマや分析方法などで、「どうしてそれを選んだか?」の質問は絶対に聞かれると思います。そこで、「先生に言われたから」や「貴重な実験装置があったから」という回答は、責任放棄に聞こえるというか、ただ言われたことだけをやっている人だと思ってしまいます。実際には、そういうことも多くあると思いますが、自分が能動的に、そのテーマや方法が適切であると判断したという理由を考えた方が良いです。論文書くときに、どっちみちイントロで書くでしょうから。あるいは、不満があるのなら、問題点と改善案は考えておいてください。アイデアや知識は増えるのですから、志望理由書を書いた時から、考えが変わってることもありますよね。

 

学術系クラウドファンディングのacademistによって行われた、academist Prize supported by 日本の研究 .comに採用されました。これは、「2050年のミライをつくる研究」がテーマであり、採用されると1年間、月額性の研究費と生活費に使えるお金をサポーターからもらい、研究活動や成果をお礼とするというものです。

企画はこちら。

prize.academist-cf.com

 

私は、意識と意識を生み出す神経メカニズムの発達に関する研究で応募しました。実は、以前にもアカデミストの月額支援型に応募していたのですが、その時には、一般の方からの共感を得ることが難しいという理由で不採用になりました。

不採用になった際のブログはこちら。

learnerchilddevelopment.hatenablog.com

 

応募最終日までは、応募しようか悩んでいました。一度不採用になっているし、書き方で変わるだろうかと。でも、この研究の世界では、不採用が当たり前です。私は、大学院生・若手向けの助成金に関して、学振DC1を1回、若手海外挑戦を3回、サントリーを1回、アカデミストを1回、不採用になっています。今のところ勝率0%です。挑戦したい気持ちとどうせ不採用になるだろうという気持ちで揺れてしまいました。しかし、落ち続けても挑戦し続けられるメンタルがないと、研究者としてやっていけないだろうと考えると、ここで逃げちゃだめだなと思いました。応募最終日に、不採用になった際のコメントなども参考に、書類を書いて、提出しました。指導教員にも言っていませんでした。本当に、その日に決めて、全集中で書きあげました。決して、手を抜いたとか、甘く見たとかではなく、ずっと頭の中では構想を考えていて、あとは出すか出さないかで悩んでいた7月でした。

 

採択者の発表は、YouTubeライブ配信されました。名前の50音順に発表だったので、最後に呼ばれるかどうかが実質の結果発表でした。名前が出たときは、とてもうれしかったです。実は、こっそり院生室で見ていたので、採択されたことを、実は応募していたことも含めて、研究室の人と指導教員に伝えました。その後、いつものように、予備校の授業を行いました。

academist Prize supported by 日本の研究.com 採択者発表会 まとめ

togetter.com

 

 

8/11 (水)

午前は、論文のイントロを修正していました。その際に、改めて、子どもの先行研究を読み直して、何か重要な見落としがないかと確認しました。子どもの変化盲に関する研究をまとめていました。変化盲とは、写真の一部が異なっている画像を連続で見せられた際に、その違いを見落としてしまうような現象です。幼児から児童で発達し、小学校高学年で、大人と同じように変化に気づけると言われています。しかし、論文を読んでみると、幼児でもすでに課題の正解率は高いこともわかりました。

 

非注意盲の研究もまとめていました。非注意盲は、何かに集中している際に、別のものが目の前に現われても気づかないという現象です。子どもの方が起きやすいという研究が多いですが、課題によっては、成人と変わらないものもあるようです。

 

午後は、意識研究会でした。今回は、高校生の方も一緒に参加して行いました。夜は、予備校で心理英語の授業でした。基本的に、京大の過去問を解説しています。

 

8/12 (木)

クオリア構造のゆるキャラ・ロゴ・音は、継続して募集中です。特に、小中学生部門の応募が少ないので、ぜひブログを読んでくれている保護者の方は、お子さんやお子さんの友だちへ宣伝お願いします。

 

これ、おもしろかったです。やってみてください。

 

午前はジャーナルクラブ、午後は研究室ゼミ、夜は予備校でした。

 

8/13 (金)

質問箱に、京大教育の教育認知講座の対策について質問がありました。

 

クオリア構造のリサーチアシスタント勤務だったので、クオリア構造の宣伝をしました。「公募ガイド」や「登竜門」などの大手公募サイトにも掲載されていますので、ぜひご応募ください。

 

8/14 (土)

通信制大学の心理学の非常勤講師をしています。今回は、一週間で41人のレポートを採点し、コメントを書きました。教科書の知見をまとめるレポートですが、追加の説明で、教科書以外の内容を書くことは、間違っていなかったら、まあ良いのですが、必ず引用しましょう。

 

論文読んでカジュアルトークの収録を行いました。今回は、前島という、脳の部分が意識に関する脳のネットワークの切り替わりに関係しているというものでした。

 

日々の研究活動はこのブログで、論文紹介は動画で公開しているのですが、楽しんでいただけているでしょうか?あるいは、何かの参考になっているでしょうか?いろいろと改善してきたいので、ぜひ感想やコメント、アドバイスなどを教えてください。

peing.net

 

以下のサイトに参加してみました。クリックしても怪しいサイトに行くわけではなくて、大学院生のブログのランキングに飛びますので、他の大学院生のブログも読んでみてください。


大学院生ランキング

にほんブログ村 大学生日記ブログ 博士課程大学院生へ
にほんブログ村