8/16-21を振り返ります。執筆とアルバイトで忙しく更新が遅れました。お盆休みはいつの間にか終わっていました。毎日研究をしていたので、充実していたとも考えられます。
8/16 (月)
論文の修正を行いました。共同研究者とのMTGが水曜日にあり、それまでに終える必要があり、イントロを整えて、結果の図を整理しました。週ごとにMTGをしているのですが、準備はいつも2日前くらいから行っています。一週間の進歩を2日でやっているので、毎日こつこつできれば、すぐに進むのではないかとも思うのですが、水・木・金・土は、アルバイトがあり、なかなか研究に時間を使えません。せめて、博士課程の間だけでも、研究に専念できると良いのですが、現状は、学振を取れないとアルバイトするしかありません。新しい大学院生の経済的支援として、クラウドファンディングができると良いのですが。。。火曜日の朝までに修正論文を共同研究者へ送りました。
論文執筆に加えて、論文を読んで知識を更新する時間が確保できました。論文を読むときは、一気に8本くらい読んでしまいます。午後の時間に論文のイントロの流れを整理するために、子どもの非注意盲、変化盲、メタ認知の研究を網羅的に読みました。
Speed of processing in the human visual systemhttps://t.co/gN72Gm0hBQ
— Ryoichi WATANABE (@watanaberkyoto) 2021年8月17日
ふと思い出したのですが、学部時代に、心理学情報交流会といって、心理系大学院進学を考えている学生に声をかけてまわり、一緒に勉強会を開いていました。私の出身大学では、心理学の学部・学科はないし、大学院生もいないし、基礎心理学の授業がほとんどなかったので、自分たちで一から調べる必要がありました。おかげさまで、みなさん、第一希望の大学院に進学しました。現在は、活動をしていませんが、もし、同じような境遇の方がいて、情報がなく困っていたら、遠慮なくご連絡ください。
今年大学院受験予定の横市生とは、去年Zoom相談会を行いました。発達系と臨床系にそれぞれ1名ずつチャレンジしているようです。応援しています!
— 心理学情報交換会@YCU (@4MiGRW0QmWAj9o9) 2021年8月16日
今後の連絡は、以下にお願いします。@watanaberkyoto
17 (火)
論文読みを午前中に行い、午後は新しい研究の倫理申請書を書きました。夜には、前頭葉勉強会に参加していました。以下の本を教科書として、一年くらいかけてすべてを読み終えました。京大の後輩と九州大学の大学院生、筑波大学の大学院生と一緒に行っていました。オンライン勉強会なので、時間と場所を気にせず行えるのは便利だと思います。
勉強会が終わった後に、水曜日MTGの準備をしていたのですが、ふとつぶやいてしまいました。海外・国内のポスドクの募集を見ていると、脳活動計測や心拍計測、プログラミングなど、いろんな能力や技術が要件として書かれています。それらの技術習得に時間をかけて、チャレンジできるのも大学院生のうちであると思います。就活の際に、求められている技術に関する論文を持っているかどうかは、重要な武器になりますので、それを見据えて準備をしようと思いました。
子どもに関する、脳波、NIRS、アイトラッカー、心拍研究は、博士課程の内にやっておきたい。
— Ryoichi WATANABE (@watanaberkyoto) 2021年8月17日
子ども対面実験での生体指標計測は、できるようになるのだろうか。今書いてる論文2つちゃんと出せたら、次の研究の準備と並行して練習しよう。
使える計測技術を広げておこう。就活。
18 (水)
午前は論文を読んでいました。乳児の視覚的短期記憶の研究で、いくつ一瞬出された□の違いに気づけるかという方法で、違いに気づけるということは、その刺激を短期記憶できていることを示します。1歳までに、4つくらいの変化に気づけるようです。
The Development of Visual Short‐Term Memory Capacity in Infants https://t.co/tDO7qetQkw
— Ryoichi WATANABE (@watanaberkyoto) 2021年8月17日
私は、データの分析に、ベイズ統計を用いているのですが、論文への書き方は、よくわかっていませんでした。報告に関するガイドラインがNature Human Behaviourから出ていました。
ベイジアン分析を報告するときの新しいガイドラインを作ったよという論文。/ Bayesian Analysis Reporting Guidelines https://t.co/3z6nyqJNpv
— Yuuko Morimoto (@myuuko) 2021年8月17日
昼間はアルバイトもあり、忙しいので、夜に執筆時間を作るように、夜型の生活にしようと決めました。やはり、論文を出すための執筆が優先順位の高いタスクで、そのほかの活動は、二番目以下のものです。大事なことに時間を使えるように工夫していこうと思っています。
夜型生活に切り替えよう。昼間は元気過ぎて一つのことに集中できない。ヒトの気配も気になり過ぎる。夜はヒトに関わらなくていいし、少し疲れていて一つのことに集中しやすい。朝早く起きると一日が長くて憂鬱になる。夜は延長戦感とお得感がある。生活リズムは定期的に変えると気分転換になっていい。
— Ryoichi WATANABE (@watanaberkyoto) 2021年8月18日
19 (木)
コロナ下で出生した子どものIQが低いことがネットで話題になっていました。これは、①元の論文が査読論文ではないプレプリントであること、②そもそもIQを測っていない、③実験者がマスクをしているなど、慣れない環境だったため、課題の成績が低かった、ことなどから、誤解であることが、指摘されています。国際的な赤ちゃん研究の学会であるICISが声明を出しました。なぜこのような誤解が生じたかというと、英語で書かれた科学雑誌にこの研究結果がIQとして書かれ、それをそのまま日本の科学雑誌が日本語に翻訳したためであるとのことです。このような間違った情報はすぐに広がってしまうので、私たち研究者がしっかりと情報発信していく必要があると改めて思いました。
コロナ拡大後に出生した児のIQ低下に関する以下の記事などの問題点は、すでに多くの方が指摘していますが、国際赤ちゃん学会もコメントしているので引用しておきます。https://t.co/fdROYh9X1i https://t.co/Q36Z7F1Wbe
— Yuta Shinya (@seenya428) 2021年8月18日
私が行っている研究関連の発信が3種類あります。1つは、科研費学術変革B「クオリア構造」が行っているゆるキャラ・ロゴ・音の募集です。私は、共同研究者としてこのプロジェクトに一部関わっています。また、リサーチ・アシスタントとして、このゆるキャラ募集の広報担当をしています。皆さん、ぜひご応募ください。2つは、このブログです。博士課程大学院生の日々の活動を書いていますので、初めて読んでいただいた方は、ぜひ過去のものも読んでみてください。3つは、YouTubeやSpotifyで、ジャーナルクラブを行っています。意識に関わる研究論文を2時間で読んで、その後英語で、モナッシュ大学のヨータとアニコと一緒にディスカッションしています。私の英語はまだまだしょぼいのですが、毎回おもしろい話をしているので、ぜひ見て・聞いてみてください。
ぜひアクセスしてください!
— Ryoichi WATANABE (@watanaberkyoto) 2021年8月19日
・「クオリア構造」ゆるキャラ・ロゴ・音の募集https://t.co/hLHtCXhn6C
・発達心理学博士課程大学院生のブログ (日本語)https://t.co/4w2v30lrVb
・意識研究論文読んでカジュアルトーク (英語)
YouTubehttps://t.co/9Oajt4VqKf
Spotifyhttps://t.co/cVKuF67vk0
20 (金)
クラウドファンディングのホームページの一次提出でした。画像を作って、ホームページ掲載文を推敲しました。
academistクラウドファンディングのホームページ草案を提出しました!公開までもうしばらくお待ちください!
— Ryoichi WATANABE (@watanaberkyoto) 2021年8月20日
夜に、ツイッターのスペースで開催された、意識に興味がある高校生と学習心理学者が語る会に参加しました。スピーカーに招待されたのですが、話すタイミングがわからずに、話すことが少なかったのですが、意識に関する本などを紹介しました。全体的な感想も書きました。
今晩、高校生の @keisukeariga 氏と @kosukesa 先生が語り合うTwitterスペースを22時から開きます〜!会話に混ざりたい人は是非是非!
— hideyuki takahashi (@hideman2009) 2021年8月20日
意識に興味がある高校生と学習心理学者が語る会 🐕 https://t.co/5f1NHmQG8d
#2021夏の心理学推薦図書
— Ryoichi WATANABE (@watanaberkyoto) 2021年8月20日
意識入門シリーズ
「意識をめぐる冒険」
「意識はいつ生まれるのか」
「意識と脳」https://t.co/M9jwHc8zj8
機能を考えたり、行動を考える心理学は非常に面白いし、意識を計測できる方法に落とし込んできた歴史でもあると思うので、勉強する必要があると思います。
— Ryoichi WATANABE (@watanaberkyoto) 2021年8月20日
一方で、意識研究の元になるのは、自分自身が主観的に体験してきたものだと思うんです。
意識研究の全体像を知りたいなら、こちらの動画がわかりやすいです。 https://t.co/AKJkbPr957
— Ryoichi WATANABE (@watanaberkyoto) 2021年8月20日
意識研究をしっかりと勉強したいなら、こちらの動画シリーズがわかりやすいです。 https://t.co/xyDMoy40pK
— Ryoichi WATANABE (@watanaberkyoto) 2021年8月20日
現在、大学院受験予備校で講師をしています。来年以降も続けるかは未定ですので、もし興味がある方は、お声がけください。京都にある塾で、最初数回、塾からオンライン授業をしたら、自宅からオンライン授業をすることができます。
本日の社会心理学と心理英語の2コマの授業が終わりました。
— Ryoichi WATANABE (@watanaberkyoto) 2021年8月21日
予備校講師は、今年いっぱいは続ける予定ですが、来年も継続するかは未定なので、興味ある方は、アプライしてみてください。臨床心理の先生はいるけど、実験心理は、私しかいないようなので、需要あります。https://t.co/kmyGjtswft
21 (土)
午前と午後に、予備校の授業を2コマ計4時間行い、その後、論文読んでカジュアルトークを行いました。今回は、私が、最初のサマライズを行いました。内臓感覚などを内受容感覚というのですが、それが意識とどう関係があるかをいろんな理論から説明しようと試みた論文でした。ツイートする際に、著者をメンションする、@をつけるといいと思ったので、つけてみると、本人から返信があったり、リツイートされたりとたくさんの人に見てもらえました。
「意識研究論文を2時間で読んでカジュアルトーク」
— Ryoichi WATANABE (@watanaberkyoto) 2021年8月22日
論文: https://t.co/z7vcAnhgVk
What Might Interoceptive Inference Reveal about Consciousness?
内受容感覚の推論が意識について何を明らかにするか?
YouTube: https://t.co/BMRP9Noqn7
Spotify: https://t.co/BrawaCLdrq@conscious_tlab
Let's discuss a paper soon after reading it!
— Ryoichi WATANABE (@watanaberkyoto) 2021年8月22日
Paper: https://t.co/z7vcAnhgVk
What Might Interoceptive Inference Reveal about Consciousness?
YouTube: https://t.co/QMjhjymqNq
Spotify: https://t.co/BrawaCLdrq@conscious_tlab @NaoTsuchiya @kuszti @ninitronic
以上です!
クラウドファンディングを始めました!
毎回のブログでも書いていますが、アルバイトが大変で研究時間を確保することに苦しんでいます。どうか、ご支援をお願いいたします。