4/18に書いた日誌、クオリア構造、脳科学若手の会、発達心理学会大会、など

だいぶ、間が空いてしまいました。いいわけをすると、①書かないといけない書類に追われていた、②夜はゆっくりしようとした、③シンプルにさぼっていた、という感じです。Noteの方は、発達研究の入門の入門的なものを書き進めていこうと思っています。こっちのブログは、もう少しゆるく、日本で発達研究をしている博士課程大学院生の日常+ちょっと研究の話みたいな感じで書いていこうと思います。方向性がブレブレですいません。自分の一週間を振り返る意味をあり、週ごとに書いていこうと思います。今回は、3月を振り返ります。

 

3月はどんなことをしていたかというと、

①手伝っている研究プロジェクトの国際シンポジウム

②学会若手の会の研究会

発達心理学会大会

が主な活動でした。そのほかに、勉強会やゼミ、研究MTGがありました。

 

①に関して。このブログではあまり言わなかったのですが、私は、「意識」の「発達」を研究しています。私たちが、この世界をこのように見えて感じているのは、なぜだろう?、このような感覚の主体が、一続きの私であると感じるのは、なぜだろう?などの意識の不思議に子どものころから魅了されてきました。そして、「子どものころから」っていうのが、私にとってはとても重要で、子どもも意識の不思議に気づいているということなんですよね。それだけでもおもしろいのに、意識体験や意識の不思議さは、子どもの時から同じか?という次のわくわくする問いが出てきます。子どもと大人では、この世界の見え方、感じ方が違うんじゃないか?私は子どもには戻れません。だから、子どもたちに協力してもらって、子どもたちの意識体験を測らせてほしい、教えてほしい。そういう研究をしています。

さて、話が脱線してしまったのですが、意識に関する研究のプロジェクトに指導教員が参加していて、私も共同研究および、リサーチアシスタントとして雇われ、プロジェクト運営の補助をしています。

プロジェクトはこちらです。

qualia-structure.labby.jp

そこで、「色クオリア」シンポジウムを開催しました。クオリアとは、意識内容のことを言います。あかクオリアだったら、あかを見たり思い浮かべたりしているときの「感じそのもの」です。わかったようで、わからないかもしれません。朝8時からだったので、途中寝てしまったのですがシンポジウムが始まるまでの参加登録関連の仕事をしていました。英語だったのですが、大変面白い議論があったので、ぜひYoutubeで見てください。終わった後の、日本語でのフォローアップ対談もおもしろいです。

「色クオリア」シンポジウム (英語)

www.youtube.com

フォローアップ (日本語)

www.youtube.com

 

②に関して。私は、おもしろそうな若手向けのイベントには、よく参加しています。特に、「脳科学若手の会」は活発にイベントをしており、神経科学や機械学習人工知能、心理学など、多くの大学院生やポスドクの方にいろいろ教えていただけるので、楽しく参加しています。今回は、「第13回脳科学若手の会 春の研究会」と「第11回脳科学若手の会・関西部会セミナー『これから一緒に研究する君へ』」に参加しました。実際に自分が手を動かすわけではなくても、方法として、こんなことができそうと思ったときに、コラボできる知り合いがいるかどうかは、大事だと思っているし、そもそも、異分野の人と交流するのが好きです。

脳科学若手の会はこちらです。

brainsci.jp

 

③に関して。発達心理学会大会がありました。私は、参加のみで発表はしていません。指導教員がなかなか挑戦的なことを言っていたので (昔からそうですが)、やっぱり基礎研究をしっかりとやっていかないとなと思いました。面白かったのは、オンライン実験に関するシンポとNIRSに関するシンポです。私の研究にもろにかぶってきます。NIRSは発達研究には有効ですが、解釈が難しいところがあります。とりあえず、NIRSで脳活動計測してみたっていう研究の時代は終わった感じでしょうか (そんな時代があったのか?)。オンライン実験に関しては、けっこう今後の発達研究のあり方が変わるかもしれないなと思いました。子どもたちに大学の実験室に来てもらうってのが、今後どうなるのかが、私には正直読めません。対面じゃないから実験・研究ができないと言っている間に、修士や博士の2,3年は終わってしまうと思います。どうにかしないと。オンライン実験もNIRS実験も大変勉強になりました。

発達心理学会大会はこちら。

www.jsdp.jp

こちら、オンライン実験に関する発表の資料です。とても便利です。

osf.io

 

だらだらと書いてしまいましたが、まあまあ3月も活動していたなと思います。あとは、今書いている原稿を早く仕上げなくては!次回は、4月の申請書ラッシュや学費や生活のためにアルバイトを掛け持ちすることになったことなどを書くかもしれません。