5/9に書いた日誌、発達の国際学会、国際意識学会、赤ちゃん学会、同志社赤ちゃん研究センター、クオリア構造シンポジウム

ゴールデンウィークがあっという間に過ぎ去って、緊急事態宣言も5月いっぱいに延びましたね。私は、高校勤務がお休みだったので、大学で溜まってしまっている書類にチャレンジしていました。終わったものもあれば、そうでないものも。。。そんなこんなな一瞬間でした。一週間の活動を記録を書きます!

 

5/2の日曜日は、以前からブログに書いていますが、学振DC2という2年間研究費と生活費がもらえる制度の申請書を書いていました。一段落進んだ感じでした。。。"more bigger"っていうのが、頭の中でずっと響いていて (先輩が言われていたのですが)、自分が書こうと思っていた研究計画って視野がせまいんじゃないのかと。もっと大きなビジョンで考えられないのか?先輩や後輩がいたので、妄想を聞いてもらいました。自分なりに、おもしろい意識と意識の脳ネットワークの発達を思いついたので、これから温めていこうと思っています。それをどうやって実験に落とし込むかが問題で、学振に書こうと思ったら、全体を書くのは無理だと思ったので、実験的に検討できる部分を書き始めました。書類は進みませんでしたが、今後の自分の作業仮説ができたので、意味のある一日だったと思います (思いたい!)。

 

私は、小学生のころ、手話を勉強していて、将来は手話の先生になりたいと思っていました (手話の先生とは?)。ちなみに卒業文集や中学入試の作文では、NBA選手と書いていたので、ころころ変わっています。光や音がない世界ってどんな感じなのだろう?という疑問はその当時からあって、いろんな世界を生きている人の意識を知りたいと思っていました。たまたま見つけたのですが、以下のYoutube動画が勉強になったし、応援したいと思いました。

聴覚障害について理解しながら遊べる物の紹介』タイレンちゃんねる

www.youtube.com

手話かるたがあるようで、それを使いながら、聴覚障害あるあるを話しています。

 

タイレンの手話講座☆「マスクして何言ってるか当ててみる」

www.youtube.com

乳児の言語学習とマスクの話が議論に上がっていますが、口話法や口や表情を参考にしている人たちにもマスク生活は支障があることに気づきました。

 

タイレンの手話講座☆「難聴児が授業中に困る事」

www.youtube.com

聴覚障害がある人が授業で困ることを話しています。

私は、いろんな子どもの意識世界の研究をしたいと思っています。言語で意識体験を伝えられるってのが唯一の意識の指標じゃないやろってのは、昔から思っていました。

 

月曜日は、高校の仕事がお休みだったので、一日学振の書類を書きつつ、クラウドファンディングの書類を書きつつ、赤ちゃん学会の発表抄録を書きつつ、Development in MOTION Conferenceという国際会議の発表抄録を書きつつ、頭がドカーンといった感じでした笑。学振に書く実験計画は固まったので、書き進めていました。研究の背景のところを埋めて、見やすさが気になり始めてしまって、フォントやバランスをいじっているうちに時間切れになりました。

学振はこんな感じのものを書きます

https://docs.google.com/document/d/17qJ-z-J4WgZOn_axF3Brq8vrTbfkSaDKFz2QDwdAivE/edit?usp=sharing

 

導入に意識の話を入れるので、いろいろ論文を読んでいましたが、以下は読みやすかったです。意識に興味ある方は読んでみると良いと思います。英語が苦手だったら、翻訳機能などを使ってぜひ!

What Is Consciousness? 

www.nature.com

 

翻訳に関してですが、割とよく知られているけど、学部生の方だと知らない人もいるかもしれないので、こちらを紹介しておきます。英語のまま読むのが一番だと思いますが、例えば、発表3時間前で資料を作らないといけない時などに。

DeepL

www.deepl.com


世界は、普通の月曜日だったので、メーリスとかで情報が来るのですが、ICIS 2022の講演者が決まりました。ICISは、赤ちゃん研究の最大規模の国際学会です。次回の会議は、2022年7月7-10日で、カナダのオタワです。行きたいですね。今後、私も赤ちゃんの研究をしたいと思っています。京大の発達の院生で、「自己意識」の研究会をしていたのですが、その際に論文を読んでいたPhilippe Rochatが講演者なので、話を聞いてみたいです。

ICIS 2022 Speakers

infantstudies.org

 

あと、私も昨年、初国際会議発表をしたBCCCDの来年の国際会議の日程が公開されました。ハンガリー・ブタペストのヨーロッパ中央大学の認知発達研究室主催の国際会議です。2022年の1月6-8日です。昨年はオンラインだったので、私は修論提出した次の日の夜に発表をしました。来年も発表したいです。経済的な問題とコロナ問題がありますが、ガンガン世界に研究を発信していきたいですね。

BCCCD 2022

bcccd.org

 

火曜日も高校の仕事が休みだったので、一日作業をしていました。Development in MOTION Conferenceという運動発達や社会性認知発達などの国際会議が6月22-24日にあるのですが、そこで、修論を発表したいと思って、発表アブストを書いて指導教員に送りました。学会発表に関してあまり知らない方もいると思いますが、学会で発表するには、事前に発表する内容をまとめたもの (発表アブスト) を提出して、採用される必要があります。5/15が提出締め切りで、急いで書いています。発達分野の大学院生は発表するチャンスです。

Development in MOTION 2021 Conference

www.devmocon2021.com

 

以前応募していた別の国際会議の発表の採択メールが届きました。ASSCという国際意識学会の国際会議です。修士1年の時にやっていた幼児の視覚的意識の研究を発表します。"Young children’s subjective and objective thresholds of visual consciousness using a backward masking task"というタイトルです。バックワードマスキング課題という課題を使って幼児がどのくらい短い時間画像を出したときに画像が何かを答えることができるかを検討しています。興味がありましたら、ぜひお声がけください!

ASSC

assc24.forms-wizard.biz

学会には、会員じゃないと参加できないと思っている方が多いですが、非会員参加費というのがありまして、非会員でも参加できます。ASSCは、学生会員は無料で、非会員学生は、70$と書いてありますが、1年会員登録が20$に値下げしているので、実質20$で参加できます。学生以外の方は、60$で参加できます。ホモサピエンス全史のユヴァリ・ノア・ハラリがゲストスピーカーです。

 

水曜日は、赤ちゃん学会で話題提供をするのですが、その発表アブストを書いて、クラウドファンディングの書類を書いていました。赤ちゃん学会で、部会企画ラウンドテーブル「赤ちゃんの意識を研究するには?」で「赤ちゃんの意識に迫るアプローチ:幼児~児童の視覚的意識の研究から」というタイトルで話題提供する予定です。ご興味ある方はぜひ!クラウドファンディングの方も、がんばって研究計画を推敲しています。

赤ちゃん学会

confit.atlas.jp

 

木曜日は、倫理申請書を提出して、修正再々審査になって、修正しています。午前中は、ジャーナルクラブがあって、午後から研究室のゼミに参加していました。鳥の鏡像認知の論文紹介がおもしろかったです。私は、知覚的意識と自己意識がどう関係しているのかにも興味があって、すこしずつ研究をしたいと思っています。

 

以前応募していた、同志社大学赤ちゃん研究センター一般共同研究の採用メールが届きました。「幾何学図形における視覚的意識の神経メカニズムの発達的検討」という研究テーマです。ASSCで発表する研究の延長で、幾何学図形の視覚的意識に関係する脳活動を研究しようと思っています。大学院に入ってから不採用ばかりだったので、初めての研究計画の採用で、うれしいです。研究費はもらえないのですが、研究施設と機器を使わせてもらえます。

 

金曜日から、高校の仕事が再開しました。高校のパンフレットの封筒入れをひたすらやっていました。午後からは、クオリア構造のリサーチアシスタントをしていました。

クオリア構造

qualia-structure.labby.jp

 

5/12に国際シンポジウムをするのですが、そのアンケートフォーム作成とか、メーリングリストなどに案内メールを送っていました。ご参加お待ちしております!

qualia-structure.labby.jp

 

金曜の夜と土曜日は、大学院受験予備校で、心理学と心理英語を教えていました。

日曜日は、大学非常勤の仕事として、レポートを15人分採点していました。あと40人分を来週中に終わらせます。明日から高校の仕事もあるのですが、火曜日と木曜日に発表があるので、効率よく時間を使っていこうと思います。

学振とかフェローシップリサーチアシスタントもってるかどうかで、D1の研究に使える時間が全然変わってくるなあと思います。研究に専念できる環境は大事だなと思いました。優秀な同世代の研究者に負けないように頑張ります!だけど、週4別の仕事していても、週3は研究に使えるから、うまくやれるんじゃないかとも思っています。たまたま忙しいのが重なってしまった感じかもしれません。教育業界に関われるのも望んでいたことではあるので、うまくやっていきます。前向きにがんばりましょう!

 

母校の後輩から、大学院進学を希望していて、お話したいと連絡をもらいました。私は基本的に、持っている情報はできる限り共有するのがいいと思っているで、何か聞きたいことなどがありましたら、遠慮せずお聞きください。

twitter.com

 

peing.net

 

そんな一週間でした!