そんな自分が京大で博士号をもらえるところまでがんばったことはすごいことだと思います。

今日からまた、ブログを書きます。朝カフェしているのは、週3日くらいです。土日と週2日くらいは、別の用事があります。基本的に土日は、家族や友人、恋人といった人間関係のための時間にしています。今週は、両親が京都に来てくれました。

一緒に京都を観光したのは、5年ぶりです。以前は、大学院修士課程の入学式の前後でした。今回は、大学院博士学位授与式の前後です。両親だけでは、何度か関西に来ているようです。コロナ流行があり、実家に帰ることができたのは、2023年の8月でしたので、この5年で3回だけ会いました。この5年で、妹が結婚し、子どもがいます。早いものですね。

両親ともに高卒で、地元で働いています。私たちきょうだいが初めての大卒の世代です。もっというと、私は浪人して留年 (留学) したので、妹が初の大卒です。妹は大学卒業後に就職しました。私が初めての修士・博士進学・修了、博士号取得になります。子どもの時から、勉強して、大学に行った方が良いと言われて育ちました。公務員がいいよと。でも、私は、あんたら大学に行ったことがないのだから、大学がどんなところか知らないだろ!と思っていました。実際に私 (とたぶん両親と祖母) は、大卒者は、学校の先生か役場職員くらいしか知りませんでした。ただ、両親の偉いところは、大学を知らないなりに、私が高校卒業したあとは、おまえの方が大学以降はくわしいから、好きにしたらいい、という感じでした。実際に、東京の予備校での浪人やフランスへの海外留学、大学院進学、研究者志望に関しては、健康に気を付けてね、と言われるくらいです。世間の人は、大学院進学を拒否されることがあると聞きます。私の場合は、大学の次には大学院に行くものだよ、と言って、おまえが言うならそうなのか、という感じでした。

大学院生をしていると、周りの人が輝かしい業績だったり、賞を受賞したり、と圧倒されそうになります。私は成り上がりというか、スタート地点はかなり遅れています。田舎出身だし、高校の偏差値も37らしいです。大卒の知り合いもいなかったし、もちろん研究者の知り合いもいなかったし。浪人してなんとか大学に"公募推薦"で入学したけど、奨学金を借りないと生活できなかったから、かなり借金もしてしまいました (500万円くらい)。学部でも心理学ちゃんと勉強できなかったし、卒論もジャーナル論文にはならなかったです。そんな自分が京大で博士号をもらえるところまでがんばったことはすごいことだと思います。研究がうまくいかなくて、頭をかかえてばかりでした。頑張って書いた論文や助成金申請書は、ほとんど不採択だし、アルバイト漬けの日々で、ほとんど寝れずにふらふらだったり。それでもなんとか、学振で生活費と研究費をもらえるようになりました。だから、博士課程2年目から、やっと落ち着いた気がします。ですが、学振PD落ちたり、博士学位要件もギリギリだったので、また余裕はありません。下剋上だ!という気持ちでがんばってきました。

現状維持よりも、自信がないけど手を伸ばしてギリギリ届くかもしれないことや環境にチャレンジするようにしています。うまくいかなくても、チャレンジする過程で成長できます。周りの人がすごいなら、なんとか食らいついてがんばれば、私もちょっとずつ成長できます。他人と比べるとだめなところばかりですが、過去の自分と比べたら成長しています。惨めな気持ちになることもありますが、私はもともと惨めな人間です。心が折れそうになりますが、私にはもともとそんな立派な心はありません。失敗や負けばかりの人生です。

私は、体力と発想力が武器です。しかし、それに加えて、とても"運"が良いです。あと、いろんな人を味方にして、助けてもらうことがうまいです。だから、私を助けてくれる人たちのおかげで、いつもがんばれています。それらの人からの恩や、私のありあまる運を、誰かの役に立てていきたいと思います。がんばっている自分もたくさん褒めましょう。失敗しても成功しても、私は私です。みんな、がんばっていてすごいです。

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