院試勉強法,面接について

【面接・二次試験】

私は,大学院の面接を2校受けているので,それらについて思い出して書こうと思います。なんとなく,今回はイニシャルトークで,KB大学とKT大学として話を進めていきます。服装は,スーツが無難でしょう。

 KB大学は,20分くらいの面接だったと思います。面接官は,3名でおそらく臨床の先生が2名,発達の先生が1名だったと思います (質問の内容と研究紹介の反応から)。志望した先生が面接官にいなかったのは,驚きでした。まずは,何か話して?的な感じだったので,卒論から研究計画への流れを話しました。その後,研究計画に関する質問が3人の先生からありました。専門的な話ですが,私が出したテーマは,「子どものうそ」に関することで,その主な二大要因としては,「心の理論」と「実行機能」があります。KB大学の研究計画書は,「心の理論」をメインで書いたので,そこをおしつつ,発達の先生から,「実行機能」との関係はどうなの?と待っていた質問が来たので,補足としてそちらからの説明も行いました。私の研究をおもしろがって聞いてくれていたので,面接は研究発表のような,試されるというよりは,研究に関して質疑応答をしながら議論できた感じでした。最後に,評価に関係ないが,他の大学院も受けているかを聞かれたので,「はい。」とだけ答えました。現実的に,よっぽど自信があるか,覚悟があるかじゃないと,1校だけを受けないですよね。複数校を受け得ることは,大学側もある程度了承しているのではないでしょうか。変に嘘をつくくらいなら,正直に言ってもいいと思います。

 KT大学は,30分きっちりの面接でした。面接官は3名で,コースの先生が2名,テーマに近いコース外の先生が1名でした。進行役は,志望した先生で,どんな研究がしたいかや本研究のオリジナルなど,広く質問されました。もう一人のコースの先生は,研究内容に関してクリティカルに質問された感じでした。そういう役割分担をしているのだと思います。子どもの嘘の発達を検討するために,脳活動を見る必要があるの?嘘と欺きの違いをしっかりと定義する必要があると思うけどどうなの?が覚えている,おーいい質問するなあって思ったものです。コース外の先生は,社会学が専門の先生でした。一番私の研究から離れている先生だったので,この先生が理解できることを意識しながら研究を説明しました。なかなかおもしろいコメントや質問をしていただいたので,あまり緊張しませんでした。30分あっという間だった感じです。さすが,KT大学,他を受けたかどうかは,質問されませんでしたね。

 私は,学部時代にあまり,研究に関して議論する機会がなかったので,自分の研究に対して専門家からコメントやフィードバックがもらえたり,研究の議論ができたりするのが,実は楽しみだったので,面接はあまり緊張しませんでした。院試は,筆記試験勝負で,面接は,自分がどれだけ研究計画を考え抜いたかを示す場だと思っています。自分の研究のオリジナルな点,意義,おもしろさだけでなく,限界や周辺の知識も調べておくことで,だいたい質問されることはわかりますし,自分なりの答えはできます。わからないことは,すなおにわからないと答えてもいいと思います。逆に意見を言って,一緒に考えちゃえばいいんじゃないかと思っています。思考停止で終えることが一番良くないのではないでしょうか。

 その他,いろいろ細かいエピソードはありますが,今回はここまでにします。私はあまり,重要な面接の経験はないので,参考にならないかもしれませんが,面接官と私たちは,対等であるという認識でいいと思います。おっいい質問ですね!と私は思はず言ってしまいました。面接官の質問によって,自分があえて言わなかったことを引き出してもらうと気分がいいですし,考えてもいなかったことを質問されたら,研究が進むチャンスかもしれません。でも,たぶんこう言えるのは,私の面接官がいじわるではなかったからかもしれません。世の中には,いじわるな面接官もいて,とても悲しい思いをする (した) ことがある人がいるかもしれません。

 そう考えると,院試は運の要素も (大きく) あるのかもしれませんね。

 

 対策についてですが,研究計画についてしっかりと把握しておく。5分くらいで完結に説明できるようにしておく。意義やおもしろさを説明できて,限界とそれを超えるためのアイデアなどがあると良いでしょう。話が上手なことよりも,話の要点をしっかりと伝えることがとても大切です。大学の先生方だって,みんながみんな,話し上手なわけではないですよね。難しい質問でも,考えてみて自分なりに意見を言えるようにする。コミュ力にみなさん焦点を当てがちですが,その場しのぎの空っぽな応答はばれます。しっかりと準備をして臨む。友だちや先輩に面接官役をしてもらって,惨めでもダメ出しをしてもらうことが必要でしょう。

 

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